
『僕達が再び出会うことはないだろう』
『だからこそ忘れない 君の声 君の瞳 君と見たすべての風景』
『そして君と過ごしたあのまぶしい夏を…』

西野の笑顔と共にフラッシュバックして、映画は終わる。
●文化祭クライマックス! 渾身の力作に観客の反応は!?
映画終了後。
歓声が爆発となり真中の心がゾクゾクと踊り始めていた。
今回の映画は完成度がケタ違いだ。
渾身の力を込めて真中は拳を握りしめる。
数日後。
映研の集客率は第3位を記録した。
1位の軽音楽部・2位のブラスバンド部を相手に入賞したのである。
賞金10万円と聞き部室の中はお祭り騒ぎ。
しかし真中の頭の中には『ちなみ』に振られた男との約束でいっぱいであった。
『まいったなあ 3位ってのは単純にうれしいけど10万円かあ〜
あの男と約束した金は20万なのに…半分も足らねーよ それでも行くしかねーよな』
「みんなゴメン!! この金俺に預からせてくれないか!?」
今年の映研のMVPは『ちなみ』ということで金を持っていくことを認めた外村。
男に金を渡そうとする真中であったが、男がそれを拒んだ。
「いらねえよ。金なんてもうどーだっていいんだ ちなみのことも忘れるよう努力する」
怖そうな外見とは裏腹にずっといい男だった。
だが実に報われない悲しい男である。
ちなみの本性を見抜けなかったといえばそれまでだが高い授業料を払ったと考えていただこう。
「けど最後にいっぺんちなみの顔見たかったな もうこの町にも二度とくることねーだろうし」

二人が顔を引きつらせて見たものは
ちなみとその取り巻きの男達…。
この女最低だ…。
彼。『てっちゃん』と言うらしいがこんな姿を見たら誰だってキレる。

そしててっちゃんは泣きながら暴走し、そのまま逃走したという。
残ったのは傷だらけの取り巻きと、割れたガラス。踏み荒らされた花壇。蛇口を飛ばされた水道管…。
修繕費しめて11万4千円!!

ちなみを快く思わない二人が責めるのだが、陰湿でないのがいい。
東城の提案でちなみがバイトしてお金を返すことで解決する。

ちなみのバイト先に選ばれたのは
『テアトル泉坂』
「あたしここで働きたいんですけどぉー だめ…ですか?」
男心を惑わす天才の前に館長の心臓はトキメキっぱなし。
採用を即刻決定する。
ちなみはといえば下着がらみの話題で館長のハートをブルブルいわせて救急車が出動する事態まで引きおこす。


それでもまだちなみは面白くなかった。
「つまんない! 真中さんあたしのこと見てもぜんぜんときめいてくれないんだもん!」
「へ?」
「さては好きな人がいるわね…」
すべての男が自分の事を見ていないと気がすまないタイプのちなみ。

「これでもあたしにときめかんかーっ!?」
館長秘蔵の大人の女性用下着を見せ付けるちなみ。
「バッバカ何み見せてんだオマエ!! いーから隠せよコラ!!」
「んじゃちなみのことかわいいって言って!!」
しかし…服の上からではわからないほどいい腰つきしています。
この娘。おとなしい顔していいモノ持っています。
少なくとも唯よりはアドバンテージあります。
そんななか救急車のサイレンを聞きつけた西野がやってくる。
そして映画館内で見たものは…。

ちなみのパンツを隠すためにスカートを抑える真中。なんですが
今からスカートをめくるところと言っても通じる構図だ。

当然西野だって怒る…。
でも怒った顔もカワイイ…。
結局その日の帰りに一緒に帰る事で誤解を解いた。
「あたしあの ちなみって子嫌いだなっ!!
多分どの男子も自分の子と好きじゃなきゃ気がすまないんだよ
あたしの学校にもいるもん! あーゆータイプ」
初登場から今までみんなに快く思われないちなみ。
この小悪魔娘が今後この物語にどこまで深くかかわれるのかが見所です。
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