今年の正月は絶対西野と過ごせるって思い込んでたけど。
『ごっめーん。あたし今年は両親とパリで年越すんだー』
…ということで、真中は新年早々テンションが下がっている。
コンビニ行って立ち読みしようと通りに出ると、着物姿の東城を発見する。

声をかけようとしたら、天地も一緒だった。
「な、なんで東城と天地が…!?
ももも、もしかして一緒に初詣に行ったなんてゆーんじゃ…」
「えっ、あっ、ああ。ま…まあそーゆーとこかな。なーんて…」と天地。
「違う、違う。そこのコンビニでたまたま会っただけだから」
珍しくきっぱりと言い切った東城。
少しは天地の扱いを覚えたのでしょう。
この着物は親戚のお姉さんから借りたものだという。
「すげー似合ってると思うよ…」と真中の誉め言葉に。

「え…」と言いつつコンビニで買った荷物を落っことす東城。
そして話の展開は東城の家に遊びに行くことになる。
真中の家よりもぜんぜん広い玄関。
両親は会社のお得意様に新年のご挨拶、弟は外出中。
それにしてもこの作品のヒロイン達は生活水準が高すぎです。
「遅かったじゃん。綾、どこうろついてたの?」
そして親戚のおねーさんが登場します。

「うわっ。こりゃ一大事! 綾がオトコ連れてきたーっ」
トレーニングルームでの運動後の姿そのままに、
人前でも遠慮なく肌を露出する親戚、『東城 遥』
自称「ミスキャンパス」で今年22歳のいとこのおねーさんだ。
このおねーさんにかかれば普段からおとなしい東城のいろんな顔が見れる。


さっき落っことした買い物袋の中にはつぶれた肉まんが入っていた。
「何これぐちゃぐちゃ。
綾ーっ、アンタまたころんだんでしょーっ。
そうだ…キミこれあげるから、今から肉まん買い直してきてよ」
外の冷たい空気にさらすわけにはいきませんと。
フェミニスト天地はおつかいを買って出る。
「それにしても美しいお姉さんだね、
それに親戚だからか綾さんによく似ている。えーと…わかるかな…その。
とどのつまり綾さんは美しいということを言いたいわけで…」
などとごにょごにょ言ってしまう天地。
思ったことすぐ口にする悪い癖は、もう少し咀嚼してから言えと突っ込みをいれて、次にうつりたい。
そんな天地の様子を見て、天地とはまるっきり反している真中を煽る。
まるでちょっとしたおもちゃでも扱うかのように…。

「モテない男でも女に免疫あれば恋愛に自信がつくってもんでしょ。どう?」

「キミに女の扱い方トレーニングしてあげようか」
「え、ええ〜〜!?」
「なに? おびえてるの?」
「だって、その…」
「うふ。かわいい」
「あたしの肌…。触らせてあげるね…」
「……あっ」
「んっ。そんな…」
「あっ! そこ! そこ、すごくいい…っ!!」
遥さんの肩もみ。
しかし、真中にしてみればこんなに長い時間女の人に触れるのは初めての経験である。

…この人は大人で、この背中は俺の知らないこともきっといっぱい知っていて…
「…どうしたの。意識してるの?」

「そのまま手を下ろして触ってみる?」
「え…」
「知らないでしょ。女の人の胸がどれだけ柔らかいのか」
東城の親戚だけあって、
よく似た眼差しで見つめられてドギマギを隠せない真中。
「早くしないと綾が来るよ!?」
強引に真中の手を引きこむ遥だが、真中は己の欲望に打ち勝った。
「かっ、肩だけならいくらでも揉みます!! でもやっぱり好きでもない男に胸とか触らせちゃダメだと思います!!」
とかなんとか言いつつ偶然にも何度か女の子の胸を触ってしまった男のセリフとは思えないのが苦笑するポイントである。
「今の高校生の男の子なんて下半身のみの生き物かと思ってたけど、キミ。
なかなか純情なのね。気に入ったぞ!!」
「で、やっぱアレなんだ。キミも綾のことが好きなわけ?」
「情けないけど、俺。好きな娘、一人に絞れなくて…ホント、ダメ人間かも…」
真中自身でもわかってはいたんだ…。
このままじゃいけないって事…。
しかし遥さんは言う

「だいじょーぶ。キミはじゅーぶん健全だ!!」
「世の中には深く考えずに何人もの女とつきあえちゃう男もいるんだよ。
でもキミはちゃんと悩んでるもん。今のうち大いに悩め!! 若者よ!」
真中と遥がいつのまにか仲良くなっているのを見て、東城は大いに動揺する。
なんにも無い廊下を滑って転んでしまう…。
庭で羽根つきをしている真中と天地を見ながら、遥は切り出す。
「…ねえ。綾はどっちの男の子が好き?」
「ちょっと頼りなくても、素直で優しい男の子が似合うと思うよ。」
すぐに真っ赤になってしまう東城。
ホントにわかりやすい女の子です。

今はまだ互いの気持ちが、わかりあっているものの通じ合っていない二人。
このもどかしい関係のまま、『いちご100%』は最後の一年間に突入していきます。
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