
3日間だけでいいから
あたしの淳平くんになって
それってイコール
淳平くんだけのあたしってこと?

「今はあたしだけの淳平くんだろっ」
西野と2泊3日の旅行。
高校生の男女が二人きりで旅行。
それは多分、親に内緒の旅行。
誰も知らない秘密の旅行。
昨日の夜から興奮してしまって一睡もできなかった真中。
西野自身も
「今日のことすごくワクワクしちゃって」 ほとんど寝ていないそうだ。
だからドキドキは止まらない。
どうしても『何か』を期待してしまうほどに

だから、
西野の作ってくれたお弁当の味さえもきっと覚えていない。
そして今回の旅行に西野は携帯をもってきていないことを告げた。
…携帯。
以前肝心なときに鳴り出してしまったアイテム。
それさえも持ってきていないということは…。
誰にも邪魔をされたくないっていうことで…
ますます真中のテンションは上がっていく。
そして二人は、電車の窓から見えた最高の遊び場へむかう。

海。
海といえば水着。
水着といえば女の子。(強引)
その女の子といえば…。
みっ、水着姿の西野。キタ――――――――ッ!! 買ったばかりの新しい水着。
「よかった。淳平くんには気に入ってもらえたみたいで」
水着。
下着と同じ面積の癖に。
女の子を開放的にさせる素敵なアイテムである。
ああ…。
夏っていいなぁ…。

白く滑らかな背中…。
いっそ抱きしめてしまいたい。
そしたらまた怒るかな。
もし怒ったらその唇を…。

「…いいよ」
ってなにがいいんですかっ…!!べつに抱きしめていいってワケではないんだな…。
照りつける日差し。
寄せては返す波の音。
そして何よりこの開放的な季節。
『俺。つまんねー人間かもしんないけど
海を見るより。空を見るより。
西野を見てるほうがずっとずっと楽しいんだよ』

『俺が一番好きなのは、やっぱり笑ってる西野なんだ…』
いい笑顔だ。
本当にかわいい。
いちごをリアルタイムで追えなかった注さんとしては
この時期を追えなかったことがすごく、残念でならない。
今度河下先生が新連載出したら、絶対追いかける。
そのためなら毎週雑誌買うよ。
楽しい時間にかまけていたら、大事な事を忘れてしまった。
そう。
待ち合わせの電車が行ってしまったのである。
そして二人はこの街に泊まる事を決める。
部屋に通された真中の胸の鼓動は高鳴りまくっていた。

『俺達、二人の旅の初夜を迎えるところ…!!』
いや初夜ってゆーとエッチっぽいから…。
しかし真中の期待は杞憂に終わった。

海ではしゃいだうえに、寝不足だった西野は
畳の上で安心したのか寝入ってしまっていた。
「しかしマジでかわい〜な〜。キ、キスしてえ…。
いや、いくら何でもそれは反則だろ…。
けど、ほんとよく寝てんなー。
そりゃそうか、俺だってこんなに疲れ…て…」

結局二人は睡眠不足の上にはしゃぎ疲れて眠ってしまった。
西野がどんなつもりでこの旅行に来たのかはわからないままだけど
明日も西野の顔が笑顔でありますように…
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