映研初の公認カップルとなった小宮山・ちなみ
ふたりの突然の様変わりに外村はかなりイラついている。
しかしこの様変わりによって
大幅に演技が上達し撮影が進んだのは事実。
またそのころ
同時に、真中・東城ペアも演技が上達していたのである。

『私は…お前と一緒にいたいのです…!』
となると、
外村としては何があったか聞きたくなるのは当然といえよう。
「なっ。一体何あったん? オマエ達」
話は午前中の自主練にさかのぼる。
押し倒す…。
などと不埒な考えの後のことであろう。
人前での演技に対する、照れが抜けきれない東城。
このままでは真中の作品を潰してしまう危険も感じていた。
「…やっぱりあたしには無理だよ…」
真中は東城を勇気づけるために映画に対する思いを告白する。

「初めて映像に収めたいって思ったの
…その…と…東城なんだぜ…?」
「…え?」
真中が中学の屋上で映像に収めたいと思った女の子。
それが東城。

「だからさ、叶えてよ、俺の夢」
真中の夢は東城の夢でもある。
将来にわたってずっと東城は真中のそばにいたい。
そして二人で映画を作りたい。
東城は夜風にあたりながら、
小さいながらも幸せをかみしめている。
そんな東城を見ていたこずえ。
午後の撮影から演技が一変したこと。
小宮山・ちなみ組はカップルになったことで演技が一変

『もしかして…』
こーゆー深読みは正解。
誰だってそう考える。
そしてそんな妄想をしているこずえを写真撮影に連れ出す外村。
「よければ俺こずえちゃん撮りたいんだけど」

『撮る…って…!!』
エロ妄想炸裂!
だからこーゆー中途半端だったらもういらないんだって。
そろそろ話がシリアスになって行って欲しいんだからさ…。
そこへ現れた美鈴にさつき。
映画の出番が少なくてカメラに飢えていたこともあり、3人まとめて撮影に出かける面々。
当然これは、別荘内に真中と東城のふたりを残すフラグである。
その頃外では、天地が花火を買ってきていた。
だが真中・東城のふたりが外にいないことが気に召さず建物内に入っていく。
ただひとつだけ失敗したことがある。
小宮山に屋外用蚊取り線香のコンセントを渡したことである。
コンセントに差すだけでいいのに、別荘内のブレーカーを落としてしまったのである。

「んー。なんかこのレバー気になるなー。
これ下げねーと外に電気行かねーのかも」
突然の暗闇。
天地はつまづき、その頭上につぼが落ちてきて失神。
そのとき真中は、絵コンテの書き直しの最中だった。
東城にいたっては、突然の暗闇でジュースをスカートにこぼしたため、下着姿になっていた。
ふたりは互いに、人を捜して別荘内を手探りで動き回る…。

「そういえば近所に墓地があるって…」
「誰か…誰かいないの…?」

偶然触れた手のひら。
しかしあがったものは歓喜ではなく悲鳴。
取り乱しすぎて見苦しさ炸裂の真中。
「助けて、助けてーっ」
「もう悪いことしませんからーっ」
「まだ死にたくないよーっ」
カッコ悪すぎですからっ!
まったくの暗闇のため、声で互いの場所を判断するよーな状態。
だからこんなおいしい接触事故。

「きゃあ!?」
アップだとこんな感じ。

「…いっ」
いいですっ!
ジャンプ最高です!
脈絡ないエロより必然のエロ…。
書いてる私も混乱するほどおいしい接触です。
そして。

『え…っ』
「と…東城。なんで、下はいてねーの…!?」
読者サービスだよっ!停電でジュースこぼしたことや、窓の外に現れた火の玉のこと。
そんな諸々を話しているうちに東城はもっと恐ろしいものを発見してしまった。
震える指先が指し示すもの。
倒れた天地である。
霊的現象と勘違いし玄関へ走り出す真中。
「ま、真中くん!」
「や…。あたしのこと置いていかないで…!」
真中の背中に向かって飛びつく東城。
そのタイミングで振りかえった真中。

すべては一瞬の出来事だった。
そしてその一瞬は二人にとっては永遠に続くかと思われた。

だが、事態はそんなに甘くはなかった…。

こずえが二人の姿を見てしまったのである。
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