欲張りに何度も交わしたキス。
あれからそんなに日は経っていないのに、まだ余韻が残っている…。

『キス…か』
クラスメイトのおしゃべりにキスという単語が飛び出し途端に心臓どきどきなつかさ。
「つかさ」
「は?」
「アンタ今 ものすごく色っぽいカオしてるよ?」
女子校の女の子ってこんな感じ。
なかでもこんな大人な同級生はすっごく頼りがいがありそうだ。

「向こうだってきっとしたいって思ってるよ
それとも何? もしかして全然会ってないの?」
トモコさん。あなたが素敵です。
さすが女性が書いているだけあって魅力的な女の子が多いです。
こういう会話が二人の中に出てくるくらい、西野はトモコさんに相談しているんだろう。
こういった女の子がもっと前面に出てくるようなお話を期待しています。
でもそろそろ充電期間もいいでしょ?
ジャンプ以外にもいろいろ活動の場所があると思うんだけどなぁ。
早く出ないかなぁ。河下先生の新作…。
この頃真中は映画の編集作業に毎日10時近くまで学校に残っている。

「毎晩こうして電話をもらえるだけでも幸せって思えてたのに…」
しかし、一度キスを経験してしまった
西野にとってもうこの関係は電話では物足りない…。
定期的なスキンシップ。

そして西野は行動に移す。
夜の泉坂高校に桜海学園の制服姿の女の子が現れる。

「もーっ。なんて声出すのさ淳平くん!」
その女の子は西野。
毎晩夜更けまで学校に残っている真中のために
晩御飯を持ってきたのである。
西野お手製のサンドイッチをほおばる真中。
そんな真中をいとおしげに見つめる西野。

「この…目の前にいる男の人が、あたしのカレシなんだなーって思って見てた。」
だんだん女の顔になってきましたよ。
「い、今サンドイッチの味しかしねーと思うけど…」
と真中の意味不明な前置きすら
「大丈夫。嫌いなものは入れてないから」
とさりげなくかわす西野。

そして二人は互いを求めあう…。
…はずだった。
外村としては別に邪魔をしに来たわけではない。
東城に頼まれて食べ物の差し入れと編集作業の手伝いに戻ってきたのである。
しかしこんなタイミングでは、帰ったほうが得策である。
「もしあたしも泉坂通ってたらこーゆーことよくあるのかな。
誰が来てもおかしくない教室で二人してコソコソして…」

「淳平くんと同じ学校に通わなきゃできないこと、今してるみたいでうれしい」
そして真中から動き出す…。
ドク…ン
無防備な背後から、近づく真中。
まだ、近づいただけである。
なのに、なんでこんなに胸が高鳴るのだろう。
『なんで西野って俺のツボにはまってくるんだろう』

『学校だし こんなことするつもりじゃないのに…ヤバイ…』
真中の顔が西野の首筋に近づく…。
「…あ……っ」
西野の吐息キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!結局いいところで邪魔が入ってしまうのは仕様です。
今回は黒川先生に見つかってしまった。
「コラーーッ!! そこの生徒何してるかーっ!!」
「外から丸見えだぞ。不順異性交遊!!
っとに最近の生徒はませてからに…っ
うらやましいぞー!!」
この先生は本当に教師なのでしょうか?
「ふう…。あのまま邪魔が入らなかったら…どうなってたんだろ」
西野は緊張の糸が解けて、イスに座り込む。
そのとき手がパソコンのキーボードに振れ、モニターに「シーン122」が映し出された。
「あ。これ今年の映画かな?」

『でもあなたが好き
あなたのことがずっとずっと好き…!』
知らない人が見たら本気の告白ととらえても不思議はないこのシーン。
そして西野の瞳が凍った…。
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注さんの住んでいるところでは毎日大雨です。
仕事するのが嫌になるくらいよく降ります。桜も散ってしまい今年も花見が出来なかったと悲しくなります。