最後の文化祭。
真中は今までの映研での出来事をを振り返っていた。
東城と語りあいながら始まったふたりだけの夢。
そして3年分の夢の結晶をふたりで見ながら告げた事実…。
そしてその夢もいつかは終わる日が来るのだろう…。

東城の涙。
あの涙の意味。
真中とてその意味がくみ取れないほどのバカではないはずだ。
東城の涙から一夜明け、嵐の予感に満ちた文化祭が始まる。
そして、いちご史上最大最長の一日がここにスタートする。
下駄箱に入っていた謎の手紙『1508』
突然現れたこの手紙が
実は大きな伏線であったことなど今の段階で誰が予測できるであろう。

「ねえねえ。真中はあの紙何番だった? 見せて!」
なんですかこのアンミラ風な衣装は?さつきはこの番号の意味を知っているのか? しかし、さつきとは番号が違うらしい。
その頃。映研では東城やちなみが来ていなくて大騒ぎになっていた。
文化祭当日に看板娘がいないということは映研にとって致命的である。
女の子目当てでやってくる客が捕まえられなくては売上は伸びないのである。

ちなみにいたっては部活を辞めたらしい。
泣き崩れる小宮山。
ようやくここで夏の夜の夢が覚めたといったところか…。
看板娘ということで張り切ろうとするさつき。
だが、ラグビー部の面々に拉致されてしまった。
とうとう女の子は美鈴だけという事態になってしまう。
そして…。
美鈴のコスプレ姿キタ――――――――ッ!! 外村恐るべし。
妹ですら使えるものはすべて使う。
とっさの対応でなんとか上映はできた。
女の子目当てのエロ男だが、映画の良さはわかるようだ。
第一回目の上映の途中。
映写室で真中は美鈴に言う。
「…俺。このあと少し抜けていいかな」
美鈴はすぐにピンと来る。
「西野先輩が来るんですか
別に構いませんよ!
あたしだったて他校に彼氏がいれば案内くらいするだろうし
行けばいいじゃないですか!!」
しかめっ面の美鈴に真中は顔色をうかがう。
昨日のことを知っている美鈴だから。
今までの東城の気持ちを知っている美鈴だから。
どうしても言わずにはいられない。

「あたしが怒っているんだとしたら、それは真中先輩の鈍さにです。」
よっしゃ。美鈴言ったれ――――――――ッ!! 「東城先輩がプロの女優ならまだしも。
そうでない人間が、あんな切ないセリフ。演技だけで口にできると思うんですか?」
そう。
あのシーンのセリフはすべて東城のアドリブだった。
あの夜。
一緒の大学には進学しないと決めた夜。
きっと今までの想いを練りに練りぬいて作り上げたセリフ。
東城が書き上げたシナリオ。
それは、きっと本人は意識してなかったかもしれないが、
確実に秘められた想いが反映された物語を創ったのである。

「東城先輩は真中先輩のこと好きなんですよ。たぶん前から…ずっと…」
動揺する真中。
しかし、顔色を変えただけでオタオタしなかった。
それどころか美鈴に背を向けて映写室を出て行く。
「…西野を迎えに行かねーと」
「あたしがしてることって、もしかして余計なことなんでしょうか…」
このひとことに美鈴の立場や気持ちが凝縮されています。

そして制服姿の西野登場。
なんで?
私服禁止なの?
…何でもいいや。女の子が一番可愛く見えるならなんでもいいっ!!

そして最高の一枚。
「ラブ・サンクチュアリに行こうよ」
この西野最高ですね。
さて。
いままでさんざん引っ張ってきた『ラブ・サンクチュアリ』の全貌がここで明らかになります。
それは占星術研究部による相性占い…。
同じ数字を持つ者のみがダーツに参加できるという仕組み…。
西野の番号は「0247」
真中の番号は「1508」
「俺、参加するのやーめた!」
自分の番号をビリビリに破いてしまう真中。
今までなら余計なことを言って西野を不安にさせてきた真中だが
今は違う。すっかり別人のようだ。
「もー数字忘れたっ! 行こうぜ西野」
「・・・うん!」
西野に笑顔を作らせた真中。
だがこのあとまもなく、嫌な展開が待ち受けていることなど今は知らない。
「淳平くんの相手は誰だったんでしょうねー」という問いかけにも

「俺の相手は西野だから! 答え出てるのにそーゆーこと考えるのやめようぜ」
だが、どうしても無理矢理言ってるように思えてならない。
美鈴からの言葉が引っかかってるんだと思えてならない。
だから西野と手をつなぐとき真中は自分に言い聞かせる。
『だから手をつながせて。俺の心がこれ以上ふらつかないように』
ここから物語は緊迫した展開へと突入していく。 
怖いくらい思いつめた表情の東城が…。ふたりの背後で転ぶ。
東城だということに気づいたのか真中は『ビクッ』と震える。

そして東城は見てしまう。
真中と西野の間につながれた手を…。
そして真中は見てしまう。
東城の横に立ち、肩を抱く男の姿を…。
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