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十八歳で夏でバカだった。 大槻ケンヂ 『ロッキン・ホース・バレリーナ』 

ギター担当の耕助は十八歳で夏でバカで、プータローだった。

バンド『野原』は3ピース。
ギター・ベース・ドラムで全員がボーカルを取る。

バンドはそこそこに人気が出ていた。
インディーでCDを2枚出していて、マネージャーを名乗る大人も現れ
この夏、新宿LOFTを皮切りに初めての全国ツアーに出ることになった。

機材車はバンド移動の定番ハイエース。
これに機材と人間を積んで全国行脚するのである。

LOFTでのライブ後、搬出を終え駐車場を出ようとした矢先。
マネージャー得山は金貸しに追われていた。

闇金 金利120% 借金総額500万円

闇金から逃げるように歌舞伎町の裏道を疾走し東名に乗り込むハイエース。
生まれて初めての全国ツアーのスタートはいきなり波乱含みだった。


名古屋に向かう途中、立ち寄ったサービスエリア。
そのサービスエリアの食堂の建物の裏でメンバーは奇妙なものを見つける。

ゴスロリを身にまとい
顔中ピアスだらけの
手首にためらい傷を重ねた
ポックリ下駄 (ロッキンホースバレリーナ)を履いて横たわっている少女を。

瞳の奥から相手をへこませる言葉を見つけられる、霊感少女。

七曲町子。

「憧れのバンドのライブが博多であるの。
町子は追っかけていって、ボーカルのデュワー君に食ってもらうの。」



ギター担当の耕助は、十八歳で夏でバカで女性ファンを食べることが大好きで

ベース担当のバンは、十八歳で夏でバカで朝から晩までステージ上でもアルコール漬け

ドラム担当のザジは、十八歳で夏で本当にバカで格闘技好きで

マネージャーの徳山は、三十八歳で夏でバカで経理のため領収書を取っておくのを糧にしている。



十八歳。
夏。
将来への不安。

そう遠くはない将来、自分達もこの現実と混じり合ってしまうのだろうか。

だからこそロックを。
だからこそパンクを。

十八歳という今等身大で歌う青春パンク。

新宿LOFTから
名古屋ELL
京都磔磔
大阪
神戸
岡山
広島
そして終着点博多へ。

旅の途中メンバーに襲いかかるトラブル。さまざまな確執。
そしてそれぞれの成長。

大槻ケンヂがおくる青春パンクなストーリー。

十八歳で夏でバカ 『ロッキンホースバレリーナ』

ぜひ、ティーンズのバンドマンたちに読んでもらいたい。

みんな魂の根底にはロックがあった。







ロッキン・ホース・バレリーナ ロッキン・ホース・バレリーナ
大槻 ケンヂ (2004/07)
メディアファクトリー

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ここだから明かすが、実は注さんも20代初期の頃バンドマンだった時期がある。
それは牧原騎手の記事のころである。
注さんはバイクに乗り競馬場ではしゃぎながらも、横浜のライブハウスで楽器を演奏していた時期があったのだ。

この間の引越しの際、押入れの一番奥深くからギターケースが発見された。
錆まみれになった弦。
所々欠けたピック。
電池の切れたチューナー。
バックステージパスを兼ねたステッカー。
当時のメンバー達と演奏した楽譜。
ライブ模様を収録したカセットテープ。
その後の打上げ模様が撮影された写真。



・・・。
なんか懐かしくて少し泣いた。



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[ 2007/01/29 18:00 ] 書籍紹介 | TB(0) | CM(0)
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