ひだりはまたしても悩む。

「加賀美になりたい」
子供扱いされたくない。
由紀にはきれいな姉がいるから
それ以上に美人にならないと
きっと『女』として認識されないんだ。
ひだりにはひだりのよさがある。
と加賀美が言っても今のひだりには聞き入れられない。

だからつい言葉がきつくなる。
「加賀美は自分のことかわいいってわかってるから
そんな大きいリボンつけていられるんだよ」
でも。
わかっている。
加賀美に苛立ちをぶつけても、そんなことではなにも解決しない。
そんな自分を嫌いになってしまうことも。

でもそんなひだりにますますドキドキする加賀美。
今夜は加賀美の家にお泊りして、夜通しいっぱい話をすることを約束した。

ふたりして一緒にお風呂。
女の子同士ってこーゆーの日常なんでしょーか?
男の場合なんて
風呂屋とか温泉旅行とかじゃないとこーゆーシチュエーションないんで
ちょっと未知の領域。
まぁそんな私的な話はおいといて。
加賀美は言う。
「ボクね。あれしたいとかこれしたいとか主体性がないのね
だからひだりといると楽なの
だからひだりがいないと駄目なの」
お泊りという環境だからちょっと内緒の話も普通にできる。
「ひだりに好きな男がいるって事。妬いてるんスよ」
これ加賀美的にも遠まわしな告白だけどひだりにはちょっと気がつかない。

そんな加賀美はひだりにもリボンの魔法をかける。
そしてふたりはベッドに横になる。

「ひだりが一番大好きだよ」
女の子同士のこーゆーの。
きらいじゃないぉ。
ガンバレ加賀美。
キミのそのスタンスがかなり好き。
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