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20ヶ月間。 







2006年7月12日
生後20日のハムスターがウチの家族となった。


その模様はこちらから


娘によって
そのジャンガリアンハムスターの男の子は「メル」と名付けられた。


次の日。
メルのために体格不相応なハウスが与えられた。
まるでおもちゃのお家のようなピンク色のハムスター小屋。



エサ箱に飛び込み
ひまわりの種を一心不乱に頬袋に詰め込んだメル。



誰にも教えられていないはずなのに本能でひまわりの種を上手にむいたメル。



あまりに詰め込みすぎたために巣箱には入れなくて首をかしげたメル。



夜中に部屋の明かりを落とすと
瞬間から滑車がカラカラ、カラカラ。
あまりの元気のよさに2時間近く走りこんだメル。



時にチーズや茹でたささみを与えると
猛スピードで主人の指から掻っ攫って行ったメル。



あまりに爪と歯が伸びすぎたため
生まれて初めて獣医に連れて行かれたメル。



獣医がよっぽど怖かったのか、涙目を浮かべていたメル。










そんなメルが今日。この世を去った。










見つけたのは娘だった。

巣箱でずっと寝ていた様子のメルを
娘は手に乗せて、嫁さんに見せたらしい。

娘の手の上で眠り続けることなどまずありえないメル。

嫁さんは即座に感じ取った。





その頃、注さんは仕事中。

一日のピークをすぎて
ほっと一息だったところに
嫁さんからのメールにより訃報が届いた。


「まるで眠っているかのような安らかな相でした。」










今だからこそ書くが
メルがウチに来た1年後。

注さんは軽いウツ状態だった。

仕事のこと。
自分の母親とのこと。
様々な悩みや自己嫌悪などが理由。

気持ちが塞ぐと体はまったく動かなくなる。

この後もっと信じられないことが注さんの母親の身に起こり
しばらくの間、注さんは職場の長期離脱を余儀なくされるのだがそれは別の機会に。




離脱している間。
注さんはメルと一緒にすごした。

離脱している間。
嫁さんは仕事に出てすごく頑張ってくれた。

注さんが主夫となり家事の一切をした。
動けなくなった体でも家事は出来た。

ウツのため鈍くなってしまった頭で
早期回復のためにどうしたらいいのかをメルに語った。

メルはメルでキャベツの切れ端に無心しながら、たぶん聞いていてくれたんだろう。

手のひらに乗り、注さんを見上げるメルの黒い瞳。




アニマルヒーリング。



当時の注さんにとって理解できなかったこと。
当時の注さんが持ち合わせていなかった感情。

その答えがどこから由来する物なのか。
どうしてその答えに気がつかなかったのか。

そして自身の過去を思い切り深く掘り下げて理解するまでの10ヶ月間。



メルはただただ、そこにいてくれた。

体長4センチの白と黒とグレーの体毛を持つ小動物。

本当は人の言葉などわかっていないくせに
お気に入りのエサのときだけ寄ってきてくれるだけなのにね。










メルは今、小さな箱に寝綿と共に横たわっている。

昨日まで滑車で散々走り回っていたのに。

細い通路が大好きで何度も走って往復していたのに。




目元だけはまるで人が微笑んでいるみたいに穏やかな成仏の相をしていた。




ありがとう。メル。

キミのおかげで注さんはひとつのヤマを乗り切る事ができたよ。

キミがいなかったら、まだ乗り切れなかったかもしれない。

乗り切れていなかったら、今の生活はなかっただろう。

だからありがとう。

いてくれてありがとう。

だからいまはもう、ゆっくりとおやすみ。
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[ 2008/03/29 01:14 ] ペットについて | TB(0) | CM(1)
おやすみなさいましm(_ _)m
[ 2008/03/29 21:22 ] [ 編集 ]
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