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いちご100% 第064話 「運命の扉」 

●いま大きく動き始めた 迷える恋の勢力図…。

先日自分の誕生日を迎えて 
わずかだけど女の子達との距離にそれぞれ変化があった気がする
いま俺の心のコンパスは
どの娘の方角を指しているのだろうか…


その日の映研は、東城が次回作の映画の脚本を完成させたため、みんなで本読みを行っている最中であった。
しかしさつきは不在。映研ただ一人の女優ということで不在に怒り心頭の美鈴。

しかしすごいのはこの脚本。
グングンと東城の描いた世界に引きずりこまれていく真中。
しかし読んでいて一点だけ 釈然としないところがある。それはこのヒロインがどう考えてもさつきではないという点。
「…まぁいいんじゃねーか?」
「なーにが『まぁいい』だよ こんなに素晴らしい作品目の前にして感想はそれだけか」
「…あとは配役次第かな このヒロインさつきは向いてないと思うんだよな」
「うん…それ同意見」

何度読んでも今回のヒロインは西野のイメージなのだ。
わざと東城がそういう設定にしたんじゃないかと邪推するほどあてはまるようだ。

と、考え事をしながらバイト先の映画館に向かっていると、店先を水撒きしていた館長に水をかけられてしまう。
身体を拭くために館内の部屋に入る真中。
館長『玉三郎』は必死でその部屋に入られるのを拒むが着替えをしなければ他に方法のない真中は強引にドアを開ける。

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開けた先には西野…。

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館長はこの着替えをさせたいがために西野に水をかけたらしい。
「かあっわい~い 死んだばーさんの若い頃そっくりじゃい!」

真中もしばし見とれていた。
この姿。この衣装。東城の書いたヒロイン像に近づいているようにかんじてならない。

真中のバイトする映画館から 3件先のケーキ屋に西野はバイトしていた。
いつもはただその店の前を通り過ぎるだけなのに そこで西野はずっと働いていた…。
こういうのを『偶然』というよりも『運命』というかもしれない…。

「バイト何時で終わるの? よかったら一緒に帰ろうよ!」
「…ああ! 終わる頃迎えに行くから!」
西野からの誘い。声さえ上ずりそうな真中の笑顔。

そしてバイト帰り。ふたりはおしゃべりしながら帰路につく。

通り過ぎていく人達には 俺達カップルに見えるのだろうか。
でもこんなところ東城やさつきに見られたら…。
いちど別れたはずの俺達なのに…これから毎週会えるなんて想像もしてなかったな…。

二人は近道するために夜の公園を横切ることにする。
今までここは近道だと知っていたわけだが、夜の公園を女の子一人で行くにはなんか怖くて行けない雰囲気だったという。

夜の公園のベンチには、どのベンチにも、カップルであふれかえっていた。
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おもわず声を無くし、うつむいたまま公園を横切るふたり。
気まずくて声をかけることも出来ない真中。

しかし真中の心は嘘つきだった。
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もしも西野と順調に付き合っていたら今頃はあんな事をしていたかも…

その時背後から西野の声がかかる
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「ねぇ淳平くん 歩くの早いよ。…ちょっと止まって…」

ドクン

いけない想像に胸の高鳴る真中。
もう俺達つきあっていないのに。
でも以前西野から抱きすくめられたこともあったよな…。
でもこの足音だと西野はもうすぐ真後ろに…

振り返る真中に突き出されたのは
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「はいこれ お店のケーキ!!」

真中への誕生日プレゼントだったみたいです。
いいんです高校生の恋愛はこーゆーのでいいんです。

「じゃあまた明日!!」
「おやすみ!!」
明日も日曜でバイトだからまた会えるんだ。
まるでつきあっていたときのように二人の周りの空気はそこにあったのです。

●つかさらしさフルスロトッル!?








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[ 2005/10/21 09:01 ] いちご100% | TB(0) | CM(0)
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