
「だってこれが 淳平と過ごす最後の夜かもしれないから…」
●南戸唯 一大決心の時…!!
唯は花火を持ちながら父親のことを話し出す。
『6年前 泉坂に住んでいた唯は父の突然な引越しにより離れることとなった。
高校に進学する際、桜海学園に進学するのであれば泉坂に戻っていいと言われたから
頑張って勉強したのに…』

「ねえ! あたしと淳平ってそんなにいけないことしたの?
このままあたしん家に帰らずに淳平ん家行っちゃダメかな…」
いつしか話は駆け落ちする方向になっていく
「唯が…どうしてもって言うならいいよ なんなら俺が唯を連れてったことにしたっていいし」
「へへ…そしたらホントに駆け落ちみたくなっちゃうね」
「バッ バカッ!!」

「やっぱり淳平 だーいすきっ!!」
幼なじみとして?
それともひとりの男性として?
『好き』にもいろいろありますが困惑を隠せない真中。
唯がトイレに行っている間に布団を離そうとしたものの、掛け布団も敷布団もひとつに縫い付けられていた。
あわてている真中に唯は一言
「一緒に寝ればいーじゃん」

そして一緒に眠る二人。
なかなか寝付けない真中。

寝相の悪い唯が動くたびにチラリと肌を露出させるからますます眠れない。
そんな夜中の2時過ぎに旅館に電話が入る。
唯の母親からの電話である。

「なんでもアンタのお父さんが心労で倒れたとか なんとか…」
あわてて実家に電話をする唯。
二人が旅館に泊まっているって聞いて倒れたようである。
うわ言で唯の名前を読んでるって…

強がる唯を諭し、タクシーを使って帰る事にする二人。
なんだかんだ強がっていても親のことが心配だった唯は涙を流す。

「やっと帰ってきたか」
あわてて戻ったものの父親は、心労でもなんでもなかった。
真中を殴り倒す唯の父。
ここで真中は唯の味方として一肌脱ぐ。

「俺…本当は 明日唯を連れて こっそり泉坂へ帰ろうとしてました」
「淳平」
「それが…唯が一番望んでることだと思ったから…」
「俺!! 唯が俺ん家に戻れるのなら代わりに俺が出て行きます!! だから唯をこのまま桜海学園に通わせてやってください!!」
高校に進学する際、桜海学園に進学するのであれば泉坂に戻っていいと言われたから 頑張って勉強したんだ…
この言葉が本当なら唯は 俺と一緒にいたくて受験勉強頑張ってた…!?
そこまで言うと
そのまま真中は疲労で玄関先で倒れこんでしまう。
合宿明けで飛び出して以来ずっと走りっぱなしだったせいだ。
目が覚めたのは夕方の4時ごろ。
あの後倒れた真中を気遣って唯が大泣きして、父親が折れたらしい。
唯が真中のことを信頼していること。
兄妹のように育ってきた二人だから、本当に君たちの間には何もやましいことはなかったんだろう。
「おまえ達の関係は疑わないから淳平くんと一緒に彼の家に戻りなさい!」

「あたし淳平とは帰らない あたし…一人暮らしすることにした」
「でも…でも何か困ったことがあったらきっと淳平が飛んできてくれるんだ ね? 淳平」
「…俺は…いつでも唯の味方だから」
そして帰りの列車の中。
真中は唯の少しだけ大人びた表情を何度も何度も思い出しながら泉坂へと戻っていくのである。
●唯、グレードアップ!!
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